5.身の回りの
放射線
原発事故前は、
私たちの身の回りに
放射線はなかったの?
放射線をゼロにすることはできないのかしら?
放射線をゼロにはできません。
なぜなら、私たちの身の回りには、昔から自然界に放射線が存在しているし、体内にも放射性物質があるからね。
自然から受ける放射線
外部被ばく
体外から放射線を受けること
年間2.1mSv
(日本の場合)内部被ばく
体内から放射線を受けること
体内・食品中の自然放射性物質
7000Bq
体内の放射性物質
体重60kgの日本人の場合
カリウム40
炭素14
ルビジウム87
トリチウム
鉛・ポロニウム
4,000Bq
2,500Bq
500Bq
100Bq
20Bq
合計
約7,000Bq
食べ物に含まれる放射性物質(カリウム40)の量
カリウムは私たちの生命維持に必須の元素で、ほとんどの食品に含まれています。
単位:Bq/kg(ベクレル/キログラム)
自然から受ける放射線の他に、医療の放射線検査でも人工放射線を受けているんだよ。
身の回りの放射線
被ばく
自然放射線も人工放射線も、アルファ線やベータ線、ガンマ線などの放射線で、物理的な差はなく、身体に与える影響にも違いはありません。
また、同じ線量を被ばくした場合の影響は、外部放射線と内部放射線でも違いはありません。
私たちの身の回りには、意外と多くの放射線があるのね。
放射線は、決して特別なものではなく、自然界にもごく普通に存在していて、私たちはその環境の中で生きているんだ。
ここがポイント!
空気や大地といった自然や食べ物など、放射線は昔から存在しています。
私たちは毎日少量の放射線を受けおり、自然界から
1年間でおよそ2.1ミリシーベルトの放射線を受けています。